環状第2号線隅田川橋りょう(仮称)下部工事における底質調査等の実施と今後の対応について
平成23年10月14日
東京都中央卸売市場
建設局
東京都が施工中の環状第2号線隅田川橋りょう(仮称)下部工事において、しゅんせつ土処分のための事前の性状確認試験を行ったところ、環境基準を上回る濃度のダイオキシン類が検出されました。このため、今後の底質(※1)調査等の実施と対応についてお知らせします。
記
1.しゅんせつ土の性状確認試験結果
実施期間
平成23年8月1日から平成23年9月22日まで
実施場所
環状第2号線隅田川橋りょう(仮称)P1橋脚部及びP2橋脚部の各1箇所
結果
下表のとおり
性状確認試験結果(底質ダイオキシン類) | |||
---|---|---|---|
位置 | 含有量(pg-TEQ/グラム) | 環境基準値 | |
P1橋脚部 | P2橋脚部 | ||
-0メートル | 32 | 40 | 150pg-TEQ/グラム |
-1メートル | 47 | 79 | |
-2メートル | 86 | 100 | |
-3メートル | 160 | (※2) |
※環境基準150pg-TEQ/g以下
ダイオキシン類対策特別措置法に基づく基準
※pg(ピコグラム)
一兆分の1グラム
※TEQ
ダイオキシン類の量を、最も毒性の強い2,3,7,8-四塩化
ジベンゾ-パラ-ジオキシンの量に換算した値
※1 底質とは、河川等の水域においてヘドロ・砂等で水底を構成している土層
※2 P2橋脚部では、しゅんせつ深さが2mであるため、深さ3mでの性状確認試験は行っていない。
2.今後の対応
(1)建設局の対応
しゅんせつ土の性状確認試験結果を踏まえ「河川、湖沼等における底質ダイオキシン類対策マニュアル(案)」(平成20年 国土交通省)に基づき、底質調査を実施します。この調査結果をもとに、対策が必要な範囲と対策工法を確定し、工事を進めてまいります。
(2)中央卸売市場の対応
今回の性状確認試験で基準値を超えたダイオキシン類は、河床から深さ3mの土壌から検出されています。また、公共用水域の調査では、隅田川の上流(両国橋)及び下流(船の科学館前)において、基準値以下です。
築地市場では、隅田川の河川水を、ろ過・滅菌した後、床洗浄や一部活魚水槽に利用していますので、取水口及びろ過施設(貯水槽)の水を調査するとともに、結果を公表いたします。
位置図
お問い合わせ
(試験結果と建設局の対応に関すること)
建設局道路建設部街路課
電話:03-5320-5344
(中央卸売市場の対応に関すること)
中央卸売市場事業部業務課
電話:03-5320-5754