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清瀬市松山「肉の大丸」

30余年のスタイルで新天地を開拓

「高いけど美味しいね」

「肉の大丸」が西武池袋線清瀬駅の商店街に店を構えたのは今年の4月。それまでは同じ西武線の上石神井駅近くで35年程商いをしていたが、店が手狭になりこの地に移った。清瀬では新参者。近くに同業者もいればスーパーもある。が、「30余年貫いたスタイルがある」と他店のことは全く気にならないと店主の寶田光夫さんは言う。
自慢は近隣のスーパーでは扱わない黒毛和牛のA4やA5といったグレードの高い牛肉。安売りはしない。質には絶対妥協せずにいい肉を消費者に届けることを使命とさえ感じている。「おたくのお肉、高いけど美味しいね」とお客さんに言われた時はしてやったり。思わず顔もほころび、安売りはしないと言いながらもついつい50円、100円とオマケしてしまう。精肉店としての頑固さと、それでいて人懐っこい人柄に惹かれて、上石神井にお店があったころのお客さんが大丸の肉も求めて今でも清瀬までやってくる。他の店のことは全く気にならないというのも分かる。

画像:ショーケースが並ぶ左の店舗と揚げ物を販売する右の窓口

ショーケースが並ぶ左の店舗と揚げ物を販売する右の窓口

供給と消費を結ぶ信頼

品にこだわる寶田さんの商売が成り立つのも、問屋や食肉組合など必ず市場を通したルートで質・量とも安定した品を入手できるからこそだと言う。
BSEや震災の影響で消費者も一時期肉に神経質になったことがあった。そうした時も「市場を通したものは大丈夫」と検査証を手にしながら説くようにして売っていた。市場の牛肉安全確認証のついた品は供給者と消費者を結ぶ信頼の証でもあるのだ。

画像:普段なかなかお目にかかれない100g2100円の牛肉

普段なかなかお目にかかれない100g2100円の牛肉

"生まれる前からお肉屋さん"

お店は現在寶田さんご夫妻と二人の息子さんで切り盛り。近隣の社員食堂などに納入する自家製コロッケは多いときは月に5,000個に及ぶこともある。家族総出の大作業だ。
この日店頭には主に次男の章宏さんが立っていた。小さい頃からお店の手伝いをしていたから自然とこの道に入った...のではなく本人曰く「母親のお腹の中に居る時から肉屋になろうと思った」とのこと。父親譲りのお肉好きはもちろんのこと、「目の前の精肉を一日中眺めていているだけでも飽きない」というほどこの仕事を天職と感じている。若いだけあって接客は頑固な父親よりもうまく客ウケもいい。お客さんとつい話しがはずみ1時間以上おしゃべりすることもあるそうだ。それでも父親の技量・目利きの力はまだまだ越えられない高い壁である。店でお客さんにサーロインを薦めても、後で父親から「あのお客さんにはリブの方が良かったんじゃないか」と言われ店が終わった後も喧々諤々「肉談義」に花が咲く。開店からまだ5ヶ月だが、早くも町のお肉屋さんとして愛されるようになった。

画像:肉をきれいに掃除する、次男の章宏さん

肉をきれいに掃除する、次男の章宏さん

画像:「自分のスタイルは曲げられない」と、ご主人の寳田さん

「自分のスタイルは曲げられない」と、ご主人の寳田さん

データ

肉の大丸
〒204-0022 東京都清瀬市松山1-9-15
TEL:042-455-5321 FAX:042-455-4373
営業時間:10:00~19:00
休業日:金曜日

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