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中野区新井「佐藤精肉店」

温か~いお弁当も人気のお肉屋さん

生き生きと働く姿を見て

再開発事業が進むJR中野駅周辺。その中野駅から徒歩10分程、早稲田通りから少し入った商店街に佐藤精肉店はある。昭和初期の創業で、現在お店を主に取り仕切るのは3代目にあたる粕川隆さん。元は通信機器を扱うエンジニアだった。結婚してから10年ほど経って、奥さんの実家である佐藤精肉店を継いだ。サラリーマン時代も年末などにお店を手伝うことがあったが、その時、お店で働く人々が生き生きして見えたのが印象的だったので、日増しに一緒に働きたいという気持ちが強くなり、勤め先を辞める決断をした。まずは食肉専門学校で精肉業の基礎を学んだ後、お店で働くことになった。以来18年。覚えることばかりだったが、最近になってようやく仕事の面白さを実感できるようになったという。

画像:薬師あいロード商店街に臨む

薬師あいロード商店街に臨む

温か~いごはんとおかずの真心弁当

かつては精肉が店の売上のほとんどを占め、惣菜などの加工品は一部に過ぎなかったが、今では売上の半分以上がお弁当だ。作り置きはいっさいせず、すべて注文が入ってからの手作り。多いときは一日200個、昼どきともなればお弁当を求めて大勢の人が押し寄せるほど地元の人々に根強い人気がある。少し離れたオフィスで働くビジネスマンも数多くやってくる。温かいご飯とおかずはお昼休みの何よりの楽しみだ。そんなビジネスマンに粕川さんはかつての自分の姿を見ることもあるそうだ。粕川さん自身は自らを「普通のお肉屋さん」と評する。売上をもっと伸ばしたいといったことより、新鮮な肉とおいしい惣菜やお弁当を提供し喜んでもらうことを信条としているという。その上で、専門小売店ならではの小回りの効くサービス、例えば客のリクエストに応じた細かい分量やカット方法で提供したりと、基本的なことを着実にこなしていくことが大切だと考えている。

画像:ショーケースに並ぶ新鮮なお肉。細かいカットや分量にも柔軟に対応。

ショーケースに並ぶ新鮮なお肉。細かいカットや分量にも柔軟に対応。

美味しいという言葉が励みに

毎日問屋を通して品川の食肉市場の新鮮なお肉が店に届けられる。二代目で義父の佐藤恭脩さんはこの道50年以上の大ベテランで、市場での食肉の流通に精通している。「市場を通せばいくつもの段階で厳しい検査が入るので、安心して消費者に商品を提供できます」と佐藤さん。そんな2代目から、粕川さんは近々社長の座を受け継ぐ予定である。
お店では最上級のA5ランクも扱っているが、ことさらそれを推し出すことはしない。下位の品物であっても、使い方次第で十分おいしく味わえるので、お弁当に用いたり、その調理方法の秘訣を客に教えたりもする。そういったことも対面販売の魅力だそうだ。「お客さまと近い立場にあるのが小売店。こだわりが強すぎると何ごともうまくいかないんじゃないかと思います。こだわりを持たないのがこだわりかもしれません」と粕川さん。
時代の流れに応じて日々求められるものを作っていく。そうして提供したものが「美味しい」という言葉になって還ってくることが仕事を楽しくしていくことの何よりの支えになっている。

画像:自慢のあったか弁当の出来上がり

自慢のあったか弁当の出来上がり

画像:(左から)佐藤さんと粕川さん

(左から)佐藤さんと粕川さん

データ

佐藤精肉店
〒165-0026 東京都中野区新井1-5-19
TEL:03-3386-3407 FAX:03-3386-3563
営業時間:9:00~20:00
休業日:日曜、祝日

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