水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2007年8月2週 (8月3日〜8月9日) 前年同期 (8月4日〜8月10日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 1,786 681 489 616
 前    週    比 (%) 86 97 70 91
 前 年 同 期 比 (%) 96 96 104 90


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 30.9 83 69 各地 9,765 4,305 1,260 130 121
海外 5,880 4,859 3,675 140
メバチ 144.8 104 111 各地* 冷凍 4,935 866 630 100 93
アジ 63.1 105 100 長崎ほか 1,050 657 210 107 106
福岡ほか 中小 735 490 315 95 110
サバ 29.6 109 94 宮城ほか 1,050 390 210 123 139 600g以上/尾
イワシ 28.0 182 97 宮城ほか 1,260 613 147 79 227 120g以上/尾
スルメイカ 60.4 93 126 青森ほか 840 343 147 99 70 20・25入/5kg
冷スルメイカ 11.0 155 149 各地 368 302
サンマ 60.9 176 200 北海道 2,100 543 263 75 53 23・25入/4kg
カレイ 6.4 128 125 北海道 945 814 525 101 108
福島ほか マコ 2,625 1,558 735 135 176
北海道 アカ 1,575 1,260 945 111 103
北海道 浅羽 525 359 158 68 68
ハマチ 20.3 106 149 各地 788 708 630 110 78
塩サケ 33.1 105 75 北海道 トキ 2,625 1,470 945 100 108
北海道 アキ 630 478 315 100 114
マダラ・塩タラ 3.3 94 97 各地 683 429 300 78
各地 ぶわ 1,260 1,155 1,050 100 116
カツオ 69.6 94 73 宮城ほか 1,050 368 105 114 114 2-3kg/尾
キンメダイ 7.9 87 61 各地 4,725 1,593 945 139 160


3 築地市場概況
 今週の鮮魚類は、前週に比べ取扱数量は3%減少した。今週は台風5号の影響を受けて主要魚種の入荷量が変動した日が続いた。一般鮮魚について日別にみると、3日(金)は台風による品薄予想を映して主力の九州産が高くなつたアジをはじめ、全般に価格は値上がりした。4日(土)はイワシが連日の品薄で価格が一段高、アジも高値圏に貼り付いて、相場は強気配。6日(月)は台風通過による水揚減少でカツオ・スルメイカの入荷が減少、一方アジは入荷量が回復、相場は高安まちまち。7日(火)はイワシが前日比7倍増、その他の主要魚種も増加し価格は下落した。ただ、サンマは時化で減少、価格は保合。8日(水)はサンマが前日の2.5倍の入荷、中心サイズは今シーズンで一番安い水準となった。その他の魚種も週半ばで買い見送りムードが強く相場は軟調。9日(木)は引き続き順調な入荷で相場は全般に弱含み。
主要魚種別にみると、アジは長崎・福岡主体に入荷、前週に比べ数量は5%増加、価格は中型で7%上昇、中小型は5%の値下がり。サバは宮城・神奈川主体に入荷、数量は9%増加、マサバの価格は23%上昇した。今週はゴマサバの入荷量が増加した。イワシは宮城主体に入荷、数量は8割増、価格は約2割下げた。イワシの入荷量・価格が大きく変動した週であった。スルメイカは青森・北海道主体に入荷、数量は7%減少、価格は前週とほぼ同じ水準であった。前年に比べ中心サイズが小型化している状況が続いている。サンマは北海道からの入荷、数量は前週比7割超の増加で、昨年より早めの大量入荷となり、価格は 25%の下落。カツオは宮城・岩手主体に入荷、数量は6%減、価格は14%上昇した。