水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2007年9月3週 (9月14日〜9月20日) 前年同期 (9月15日〜9月21日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 2,283 914 625 744
 前    週    比 (%) 110 104 128 105
 前 年 同 期 比 (%) 94 100 96 87


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 39.3 144 78 各地 8,400 3,713 1,365 85 90
海外 5,565 4,121 2,625 87 152
メバチ 152.4 110 114 各地* 冷凍 4,200 830 578 97 92
アジ 58.7 89 92 福岡ほか 840 525 263 98 86
千葉ほか 中小 840 441 210 105 88
サバ 48.0 111 84 千葉ほか 1,575 340 168 84 85 600g以上/尾
イワシ 8.2 48 58 宮城ほか 2,100 668 210 106 116 50-140g/尾
スルメイカ 61.8 123 160 北海道ほか 840 374 210 95 66 20入/5kg
冷スルメイカ 7.7 95 38 各地 368 302
サンマ 189.4 94 93 北海道ほか 1,365 305 158 85 119 23入/4kg
カレイ 7.5 136 110 北海道 945 725 420 95 92
福島ほか マコ 2,100 1,407 525 106 135
北海道 アカ 1,575 1,071 420 96 93
北海道 浅羽 630 374 210 89 51
ハマチ 21.9 103 113 各地 788 729 630 101 79
塩サケ 41.2 107 44 北海道 トキ 2,625 1,470 945 100 113
北海道 アキ 630 478 315 100 106
マダラ・塩タラ 8.8 114 77 各地 1,365 971 225 84
各地 ぶわ 1,260 1,145 1,050 102 110
カツオ 46.4 132 88 宮城ほか 1,575 798 210 94 106 3-4kg/尾
キンメダイ 10.6 158 163 各地 4,200 1,549 1,050 92 107


3 築地市場概況
 今週の鮮魚類の取扱数量は、前週に比べ4%増加した。今週の営業日数は5日。一般鮮魚について取引日ごとにみていくと、14日(金)は前日の豊富な出回り直後とあって買い見送り気分が強く相場はアジを除き軟調な動き。15日(土)は連休を控えて積極的な集荷により、今シーズン最多の取扱数量(274d)となったサンマをはじめ主要品目は軒並み増加、1000dを超える数量となった。値ごろ感から取引も活発だったが、一部で過剰感も出ていた。相場は高安まちまち。連休明けの18日(火)は入荷量は高水準、週末から連休にかけて残暑が続いて末端消費が鈍かったことから買気は盛上がらず、値下がりする品目が多かった。サンマの中心サイズの価格は今期最安値ゾーン。19日(水)は時化による影響で入荷量は大幅に減少したが、週中の水曜日で買気弱く、数量が少ない割りには相場の勢いは弱かった。ただ、アジは各サイズ上昇したが特に中小サイズは品薄から高騰した。20日(木)は入荷量は前日並み、荷動きは順調、相場は値上がりする品目が多かった。カツオは3−4sが中心サイズとなつての高値を記録した。
 主要魚種別にみると、アジは福岡・千葉主体に入荷、中小サイズが週後半高騰した。サバは千葉・神奈川主体に入荷、イワシは宮城・千葉主体に入荷、数量は前週に比べ半減した。先週後半荷がまとまったイワシは、今週再び低水準の入荷となった。スルメイカは北海道・青森主体に入荷、イカ漁は夜が常識だったが、燃料価格の高騰で昼漁が多くなってきた。サンマは北海道・岩手・宮城主体に入荷、引き続き高水準の入荷。カツオは宮城・岩手主体に入荷、台風の影響で少なかった前週に比べ約3割増加した、20日(木)に高値を付けて今週を終えた。