水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2007年10月2週 (10月5日〜10月11日) 前年同期 (10月6日〜10月12日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 2,204 903 530 772
 前    週    比 (%) 97 114 73 102
 前 年 同 期 比 (%) 102 111 93 98


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 40.5 131 97 各地 11,025 4,560 2,310 104 90
海外 6,300 4,024 2,100 102 157
メバチ 152.1 113 120 各地* 冷凍 5,040 834 578 99 93
アジ 69.1 134 150 長崎ほか 1,260 441 210 95 55
島根ほか 中小 525 357 158 106 69
サバ 44.8 102 95 千葉ほか 1,575 506 168 116 84 500-750g/尾
イワシ 9.4 98 72 新潟ほか 1,890 819 315 80 142 50-140g/尾
スルメイカ 46.7 84 203 北海道ほか 1,050 550 210 141 66 20入/5kg
冷スルメイカ 10.3 163 96 各地 341 302
サンマ 141.2 100 90 三陸・北海道ほか 1,365 252 158 93 111 25入/4kg
カレイ 9.3 172 139 北海道 840 651 420 86 83
福島ほか マコ 1,890 1,407 840 86 149
北海道 アカ 1,470 1,092 630 80 83
北海道 浅羽 840 525 210 86 83
ハマチ 26.6 111 141 各地 788 684 630 102 80
塩サケ 41.5 88 84 北海道 トキ 2,100 1,365 945 100 108
北海道 アキ 525 420 378 100 89
マダラ・塩タラ 13.5 132 96 各地 1,260 819 315 92
各地 ぶわ 1,365 1,239 1,050 107 111
カツオ 49.9 102 178 宮城ほか 1,260 693 210 110 60 3-4kg/尾
キンメダイ 8.9 117 88 各地 3,675 1,512 1,050 110 122
ムキカキ 8.9 207 72 三 陸 2,310 1,365 525 91 89
広島ほか 2,100 1,145 525 85 91


3 築地市場概況
 今週の鮮魚類の取扱数量は前週に比べ14%増加した。今週の営業日数は5日間。一般鮮魚の主要品目を中心に日毎に取引をみていくと、5日(金)は入荷量はやや増加、前日の荷あまり感を引きずって買いが見送られ、相場はカツオを除き保合から弱含み。6日(土)は数量は大幅増、連休を前にしているが買気に力強さがなく、供給過剰感漂う取引。数量が前日とほぼ同じスルメイカと一部のカツオは値上がりしたが、全般としては軟調。連休明けの9日(火)は引続き順調な入荷、相場は高安まちまち。ただイワシは極度の品薄で(3.6d)小サイズ中心。10日(水)は各地のしけの影響を受けて入荷量は4割減少、激減したスルメイカ(68d→13d)の2倍以上の急騰をはじめ各品目は値上がりした。11日(木)は入荷は若干増加、市況はスルメイカが反落するなど価格が下落する品目が多かった。個別にサバやカツオがサイズを選別されて買われ高くなるものが散見された。
 主要魚種別にみると、アジは長崎・島根主体に入荷、中小型が週後半山陰方面からの入荷が途切れるなど数量が少なく価格は上昇した。サバは、マサバが千葉、今週豊富に出回ったゴマサバは三重・静岡主体に入荷。イワシは新潟・宮城ほか各地から集荷したものの、入荷量は低水準。スルメイカは北海道・青森主体に入荷、ここ12週、前年を上回るペースで入荷している。サンマは宮城・岩手・北海道を主体に入荷、漁場・出荷地とも次第に南下してきている。数量はこの4週間、前年を1割前後下回る量で推移。カツオは宮城主体、安定した入荷が続いている。