水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2007年11月2週 (11月2日〜11月8日) 前年同期 (11月3日〜11月9日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 2,296 917 563 816
 前    週    比 (%) 100 117 78 103
 前 年 同 期 比 (%) 95 96 99 91


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 33.1 83 68 各地 11,025 3,963 1,050 85 97
海外 6,615 3,598 2,100 93 114
メバチ 130.5 103 101 各地* 冷凍 4,200 863 578 102 91
アジ 65.8 122 111 佐賀ほか 945 441 210 86 63
千葉ほか 中小 525 389 210 143 88
サバ 54.2 143 109 宮城ほか 2,625 365 189 59 71 600g以上/尾
イワシ 12.1 103 53 千葉ほか 1,575 620 210 66 96 90-140g/尾
スルメイカ 60.1 128 161 北海道ほか 525 378 210 86 75 20入/5kg
冷スルメイカ 6.9 45 62 各地 368 302
サンマ 93.0 105 82 宮城ほか 1,260 210 158 95 86 25入/4kg
カレイ 10.3 93 77 北海道 735 609 315 102 91
福島ほか マコ 3,150 1,208 840 86 115
北海道 アカ 1,365 1,092 840 98 101
北海道 浅羽 735 525 420 86 77
ハマチ 34.4 118 100 各地 788 683 630 100 85
塩サケ 48.0 84 85 北海道 トキ 1,575 1,260 945 97 100
北海道 アキ 525 420 378 100 89
マダラ・塩タラ 21.6 137 93 各地 1,785 1,386 210 115
各地 ぶわ 1,365 1,271 1,155 104 110
カツオ 14.4 66 58 宮城ほか 1,785 1,218 525 113 143 3-4kg/尾
キンメダイ 9.0 123 63 各地 4,200 1,670 525 114 153
ムキカキ 17.2 110 69 三 陸 2,520 1,438 525 135 105
広 島 1,575 872 473 106 72


3 築地市場概況
 今週の鮮魚類の取扱数量は前週に比べ17%増加した。今週の営業日数は5日間。一般鮮魚の主要品目を中心に取引日ごとにみていくと、2日(金)の一般鮮魚の入荷は前日に比べ大幅に増加したので、連休を控えた取引としては軟調な相場となった。5日(月)の入荷量は若干減少、週初めの販売促進用の買いも入り、多くの品目が値上がりした。スルメイカは3倍近く入荷したので下落した。6日(火)はスルメイカ・サンマの大幅減を映して取扱数量は減少したが、産地・サイズが選択買いされる品目が多く相場は高安まちまち。7日(水)の入荷量は前日に続き大幅に減少したが、週半ばで買気弱く、相場は下げ商状。8日(木)の入荷量は増加、買気に勢いがなく、値を下げる品目が多かった。なお、カツオは品薄状態が続いており値上がりした。シーズン末期を思わせる数量だが例年より早めの動きといえよう。
 主要魚種別にみると、アジは佐賀・和歌山・石川主体に入荷。中小型アジが評価されて前週に比べ43%値上がりした。サバは宮城・千葉主体に入荷、80dを超える入荷となった2日をはじめ安定した入荷だった。イワシは千葉・鳥取・愛知主体に入荷、2日にまとまった量となったが、連休明け以降は低水準の入荷に戻ってしまった。スルメイカは北海道・青森主体に入荷、5日は100d以上の入荷となった。サンマは宮城・岩手・北海道主体に入荷、6日以降70dを下回る入荷となっている。カツオは宮城が依然として主力だが、出荷地は次第に分散する傾向が出てきた。価格は数量が減少してきているので前週よりさらに高くなった。