水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場　築地市場　水産農産品課

2008年4月1週 (3月28日～4月3日） 前年同期 （3月30日～4月5日）


１　品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
　一日平均取扱数量 （ ｔ ） 2,334 690 827 817
　前　　　 週 　　　比 （％） 99 94 110 95
　前　年　同　期　比 （％） 96 102 90 97


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量（ｔ） 主産地 銘柄 卸売価格（㎏／円）及び中値比較 今週の主力
上場
数量		 前週比 増減 前年
同期比		 増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比		 （サイズ）
マグロ 45.0 128 ↑ 109 各地 生 14,175 4,111 1,575 70 69
海外 生 10,500 3,441 1,785 73 89
メバチ 126.6 100 94 各地* 冷凍 5,565 895 630 100 99
アジ 66.5 99 111 ↑ 長崎ほか 中 945 709 525 79 90
高知ほか 中小 630 377 210 102 81
サバ 34.4 154 ↑ 95 静岡ほか － 1,680 602 168 74 130 6-8入/5kg
イワシ 15.5 94 95 鳥取ほか － 1,575 525 315 70 92 120-140g/尾
スルメイカ 7.0 88 ↓ 50 ↓ 富山ほか － 1,680 1,243 315 204 163 20入/5kg・25-30入/3kg
冷ｽﾙﾒｲｶ 34.3 155 ↑ 157 ↑ 各地 － 341 － 302 － －
サンマ 15.6 90 ↓ 132 ↑ 各地 解凍 525 263 210 100 125 25入/4kg
カレイ 10.6 91 139 ↑ 北海道 マ 1,050 788 525 94 93
青森ほか マコ 1,890 840 420 103 75
北海道 アカ 1,365 924 525 90 96
北海道 浅羽 945 － 368 － －
ハマチ 28.1 75 ↓ 94 各地 － 788 742 683 102 118
塩サケ 38.5 57 ↓ 82 ↓ 北海道 トキ 1,050 840 630 100 84
北海道 アキ 630 333 263 90 70
ﾏﾀﾞﾗ･塩ﾀﾗ 8.2 75 ↓ 84 ↓ 各地 生 1,575 665 254 97 106
各地 ぶわ 1,365 1,155 1,050 100 101
カツオ 33.4 102 114 ↑ 宮崎ほか － 4,200 980 420 90 89 3-5kg/尾
キンメダイ 9.2 96 151 ↑ 各地 － 3,675 1,549 1,365 106 103


３　築地市場概況
　今週の鮮魚類の取扱数量は前週に比べ６％の減少となった。一般鮮魚を中心に取引をみていくと、２８日(金)は前日に買われた反動から買受人の見送りムードが強く相場はおおむね軟調だったが、大きく減少したマサバ・スルメイカは品薄のなか高騰した。２９日(土)は主要品目は順調な入荷、増加安の品目が多いなか、カツオは週末需要を当て込んだ買いが入って保合、スルメイカは高値が嫌われて価格は下落した。３１日(月)は年度末の仕入抑制や雨予報で買気弱く、相場は全般に軟調。１日(火)は前日の末端消費が気温低下で不振だったので、月初めの取引日にもかかわらず、アジ・サバに対する引き合いは弱かった。一方で翌日の入荷減が予想されるイワシ・カツオは上伸。２日(水)はしけによる不漁や週半ばで集荷を抑えたことにより数量は大幅に減少、相場は高騰した。３日(木)は前日に続く低調な入荷。相場は高安まちまち。前日極度の品薄だつたイワシは入荷が回復し、価格もやや高めながら落ち着いた水準となった。
　主要魚種別にみると、アジは中型が長崎・佐賀、中小型は高知・鹿児島主体に入荷。サバは静岡主体に入荷。今週は静岡から大量の入荷が続き、前週に比べ５割増となった。イワシは鳥取・島根主体に入荷、週末は比較的荷がまとまっていたが、月曜以降少なくなり、特に２日は極少で価格は急騰した。スルメイカは20入/5㌔サイズが福岡主力、25-30入/3㌔サイズが富山主体の入荷。20入/5㌔の絶対量が少なく高値圏での取引となつた。価格は前週が小サイズの中値、今週が20入/5㌔サイズの中値だったので前週に比べ２倍となった。カツオは２日を除き安定した入荷で、価格は前週に比べ１割下げた。