水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2010年1月2週 (1月8日〜1月14日) 前年同期 (1月9日〜1月15日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 1,805 743 384 679
 前    週    比 (%) 98 118 91 86
 前 年 同 期 比 (%) 100 106 93 98


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 32.4 85 98 各地 16,800 5,500 2,100 96 86
海外 8,400 2,313 1,575 69 95
メバチ 75.7 87 81 各地* 冷凍 3,675 1,039 788 99 109
アジ 67.2 152 108 長崎ほか 1,260 567 263 57 91
島根ほか 中小 630 420 263 69 174
サバ 44.2 166 140 長崎ほか 2,310 489 210 44 91
イワシ 18.7 195 353 静岡ほか 1,260 389 210 52 56
スルメイカ 29.4 118 107 長崎ほか 945 580 263 111 125 10−20入/5kg
冷スルメイカ 11.4 80 69 各地 328 - 289 - -
サンマ 12.1 91 83 各地 解凍 525 399 263 100 152
カレイ 8.0 160 63 北海道 1,050 924 735 110 130
青森ほか マコ 1,260 788 420 118 127
北海道 アカ 1,365 1,071 735 102 93
北海道 浅羽 945 499 315 62 158
ハマチ 53.8 98 108 各地 893 708 609 99 100
塩サケ 25.1 103 85 北海道 トキ 1,365 683 525 100 98
北海道 アキ 735 452 347 100 96
マダラ・塩タラ 25.9 100 104 各地 1,890 630 175 72 65
各地 ぶわ 1,050 1,029 840 101 89
カツオ 3.5 135 269 愛媛ほか 2,310 1,092 420 80 73 5-3kg/尾
キンメダイ 8.2 77 155 各地 4,725 2,037 1,050 114 104
ムキカキ 19.4 101 83 三 陸 2,310 1,302 630 77 144
広 島 1,575 1,029 735 88 179


3 築地市場概況
 今週は11日が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週と比べ18%の増加であった。
 一般鮮魚を中心に取引をみていくと、8日(金)は各地漁低調で入荷少なく相場は小幅続伸。ブリは高知産が減って1割続伸。サバも少なく小幅上伸。スルメ・カレイ・キンメなども減少し堅調な相場となった。こうした中、イワシが静岡産の入荷がまとまり3割ほど下落した。9日(土)はアジ・サバが九州地方の入荷回復によって2割前後反落し、イワシ・スルメが漁不振で1−2割の価格上昇となるなど、相場はまちまちであった。12日(火)は各地の漁好転のためほとんどの品目が入荷増となり相場は下落。特にアジは3倍程度の潤沢入荷となり半値以下の大幅下落となったほか、ブリ・スルメ・サバも各地の入荷がまとまり3割から半値近くの下落となった。これにより、年明けからの荷不足感から一転、供給過剰感が強まった。13日(水)は入荷がやや減ったものの前日の潤沢入荷で買い一服感が強まり、さらに天候悪化による消費後退が響いて荷動きが悪く相場は弱もちあいであった。ブリは入荷半減にもかかわらず安値で小動き。イワシも3割程度減ったが引きが弱く1割の続落となった。14日(木)はしけの影響で入荷低調となり相場は強もちあい。イワシ・スルメなどが大幅減となり反発したほか、アジ・ブリなどが入荷減で強もちあいとなった。
 主要鮮魚別に見ると、アジは中型が長崎、中小型は島根主体に入荷し、量は前週に比べ52%増加し価格は中型が4割強下げ、中小型も3割ほど下げた。サバは長崎主体に入荷し、量は前週に比べ66%増加し価格は5.5割ほど下げた。イワシは静岡主体に入荷し、量は前週に比べ95%増加し価格は5割弱下げた。スルメイカは長崎主体に入荷し、量は前週に比べ18%増加し、価格は1割ほど上げた。カツオは愛媛主体に入荷し、量は前週と比べ35%増加し価格は2割下げた。