水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2010年2月3週 (2月12日〜2月18日) 前年同期 (2月13日〜2月19日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 1,847 728 487 633
 前    週    比 (%) 101 102 112 94
 前 年 同 期 比 (%) 107 114 115 96


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 38.4 128 135 各地 18,375 4,025 2,100 92 61
海外 3,780 2,358 1,575 89 97
メバチ 81.3 98 92 各地* 冷凍 3,465 992 767 100 111
アジ 76.2 127 154 長崎ほか 1,050 420 210 85 68
新潟ほか 中小 630 368 315 67 97
サバ 36.3 97 121 千葉ほか 1,365 387 168 93 48
イワシ 23.6 76 513 静岡ほか 1,890 315 168 87 49
スルメイカ 36.9 186 130 長崎ほか 630 511 210 80 83 10−20入/5kg
冷スルメイカ 10.7 72 59 各地 1,680 - 302 - -
サンマ 15.7 101 98 各地 解凍 525 399 263 100 152
カレイ 10.6 147 158 北海道 1,260 840 420 111 106
青森ほか マコ 1,470 788 420 117 134
北海道 アカ 1,260 919 263 102 103
北海道 浅羽 840 683 315 88 181
ハマチ 45.1 90 94 各地 840 714 662 100 103
塩サケ 20.1 77 65 北海道 トキ 788 683 525 100 105
北海道 アキ 420 368 315 100 100
マダラ・塩タラ 27.8 93 132 各地 1,050 359 105 - 65
各地 ぶわ 1,050 1,034 840 109 98
カツオ 20.9 163 81 宮崎ほか 1,785 499 210 94 136 5-3kg/尾
キンメダイ 6.7 97 69 各地 4,200 2,030 1,050 105 130
ムキカキ 21.6 97 105 三 陸 2,205 1,234 525 96 151
広 島 1,365 902 525 100 141


3 築地市場概況
 今週の鮮魚類の取扱数量は、前週に比べ2%の増加であった。
 一般鮮魚について取引日ごとにみていくと、12日(金)は休市明けで潤沢な入荷となったが天候悪化により買い気が後退し相場は続落。アジ・スルメ・ブリの入荷がまとまり2割前後続落した。一方イワシは入荷が減少し倍値近く反発した。13日(土)は各地しけの影響で各品目とも入荷減となったが天候悪化のため量販店の買い気が後退し相場は小動きとなった。アジ・イワシは入荷急減したが引きが弱く値を下げ、半減したスルメも1割高にとどまった。15日(月)は入荷が回復し相場は小幅下落。サバ・イワシなどが入荷増となり1−2割下落しアジは九州産が潤沢で安値が継続した。一方ブリはやや減少し強もちあいとなった。16日(火)は各地漁順調で入荷増だったが天候不順による買い気後退により供給過剰気味で相場は続落。マサバ・カツオ・スルメが潤沢で2−3割の続落となり、減少したメジやキンメも引きが弱く伸び悩んだ。17日(水)は各地しけのため入荷は減少したが週中での買い気薄のため相場は小動き。半減したサバが前日並みの安値であったのをはじめ、急減したイワシが安値横ばい、ブリも半減ながら横ばいであった。こうした中、アジは九州・山陰の漁低調から荷不足予測もあり1割上伸となった。18日(木)は各地漁不調で入荷減少し相場はしっかり。入荷低調だったアジが2割上伸しイワシも絶対量不足で上伸。一方カツオは気温低下で引きが弱く値を下げた。
 主要鮮魚別に見ると、アジは中型が長崎、中小型は新潟主体に入荷し、量は前週に比べ27%増加し価格は中型が1.5割下げ、中小型は3割強下げた。サバは千葉主体に入荷し、量は前週に比べ3%減少し価格は1割弱下げた。イワシは静岡主体に入荷し、量は前週に比べ24%減少し価格は1割強下げた。スルメイカは長崎主体に入荷し、量は前週に比べ86%増加し価格は2割下げた。カツオは宮崎主体に入荷し、量は前週と比べ63%増加し価格は0.5割ほど下げた。