水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2010年3月3週 (3月12日〜3月18日) 前年同期 (3月13日〜3月19日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 2,225 804 636 785
 前    週    比 (%) 111 118 110 106
 前 年 同 期 比 (%) 117 116 132 107


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 34.1 105 112 各地 22,050 4,442 2,100 102 81
海外 7,350 2,571 1,575 101 97
メバチ 101.7 104 100 各地* 冷凍 3,465 974 735 99 106
アジ 50.2 109 99 長崎ほか 1,470 882 525 81 92
三重ほか 中小 1,365 557 315 106 112
サバ 31.8 125 86 静岡ほか 1,575 536 315 75 130
イワシ 45.5 292 236 三重ほか 840 300 105 49 62
スルメイカ 17.1 154 157 長崎ほか 1,050 872 280 111 84 10-20入/5kg
冷スルメイカ 18.2 57 78 各地 340 - 302 - -
サンマ 19.2 90 87 各地 解凍 525 399 263 100 152
カレイ 8.6 78 98 北海道 1,050 840 735 87
青森ほか マコ 1,890 935 735 135 123
北海道 アカ 1,155 840 420 91 96
北海道 浅羽 420 368 315 108 117
ハマチ 36.5 93 91 各地 840 723 630 103 111
塩サケ 32.7 125 92 北海道 トキ 788 651 525 95 103
北海道 アキ 420 399 315 108 119
マダラ・塩タラ 12.8 72 121 各地 1,365 662 210 124 140
各地 ぶわ 1,050 1,050 840 111 109
カツオ 38.7 102 121 宮崎ほか 3,990 630 315 105 84 1kg/尾
キンメダイ 5.0 111 47 各地 4,725 2,352 210 105 145
ムキカキ 13.9 90 105 三 陸 1,890 998 420 101 155
広 島 1,050 735 525 100 119


3 築地市場概況
今週は17日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週と比べ18%の増加であった。
一般鮮魚を中心に取引をみていくと、12日(金)は各地の漁が好転し相場は反落。イワシ・ブリが急増し2−3割の反落となり、アジ・サバは少なかったが先行きの増加予想から引きが弱く反落となった。13日(土)は各地漁好転を受けて入荷増となり相場は続落。イワシは大幅増で半値近く値を下げたのをはじめ、アジ・スルメも増加して2割程度続落となった。一方カツオは入荷量変わらずだったが気温の上昇により買われしっかりであった。15日(月)はブリやメジが潤沢な入荷で1割前後値を下げる一方でアジやサバは絶対量不足と荷不足予測から反発し2割前後値を上げるなど相場はまちまちとなった。16日(火)も入荷は順調で相場は小幅下落。アジ・イワシ・ヤリイカなどが入荷増で2割程度反落し、やや増のサバも1割の下げとなった。こうした中、スルメは九州地方の漁不振で減少し2−3割の上伸となった。18日(木)は出回りがやや落ちて荷不足感が強まり、連休を控えての先高感から買われ相場は強もちあい。アジ・イワシが減少して反発したほか、サバも少なくしっかり。カツオはやや増加したがもちあいとなった。一方ブリ・メジは潤沢な入荷で弱含みの展開となった。
 主要鮮魚別に見ると、アジは中型が長崎、中小型は三重主体に入荷し、量は前週に比べ9%増加し価格は中型が2割ほど下げ、中小型も0.5割ほど上げた。サバは静岡主体に入荷し、量は前週に比べ25%増加し価格は2.5割下げた。イワシは三重主体に入荷し、量は前週に比べ192%増加し価格は5割弱下げた。スルメイカは長崎主体に入荷し、量は前週に比べ54%増加し、価格は1割ほど上げた。カツオは宮崎主体に入荷し、量は前週と比べ2%増加し価格は0.5割上げた。