水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2010年3月4週 (3月19日〜3月25日) 前年同期 (3月20日〜3月26日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 2,116 801 573 742
 前    週    比 (%) 95 100 90 95
 前 年 同 期 比 (%) 101 97 118 94


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 31.6 93 86 各地 21,000 4,036 2,100 91 99
海外 12,075 2,872 1,575 112 120
メバチ 97.7 96 97 各地* 冷凍 4,725 987 788 101 106
アジ 60.6 121 78 長崎ほか 1,155 662 420 75 112
千葉ほか 中小 735 368 263 66 80
サバ 42.1 132 104 静岡ほか 1,260 313 210 58 115
イワシ 27.2 60 213 三重ほか 945 345 158 115 75
スルメイカ 11.9 70 103 長崎ほか 903 827 525 95 78 10-20入り/5kg
冷スルメイカ 21.0 115 64 各地 340 - 302 - -
サンマ 23.6 123 100 各地 解凍 525 399 263 100 152
カレイ 9.9 115 84 北海道 1,260 840 735 100 123
青森ほか マコ 2,100 830 420 89 117
北海道 アカ 1,575 861 210 103 113
北海道 浅羽 735 630 315 171 -
ハマチ 26.8 73 63 各地 840 700 630 97 108
塩サケ 24.8 76 83 北海道 トキ 735 630 525 97 89
北海道 アキ 420 420 420 105 99
マダラ・塩タラ 10.7 84 81 各地 1,365 630 279 95 145
各地 ぶわ 1,050 1,050 840 100 100
カツオ 47.1 122 102 宮崎ほか 3,990 546 210 87 69 1kg/尾
キンメダイ 11.9 238 79 各地 4,725 1,764 525 75 107
ムキカキ 9.7 70 97 三 陸 1,890 1,017 420 102 156
広 島 1,050 735 525 100 118


3 築地市場概況
 今週は22日(月)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週と比べ変わらずであった。
一般鮮魚を中心に取引をみていくと、19日(金)は前日並みの入荷となったが買い一服感が強まり相場は弱もちあい。急増したサバが3−4割の大幅安となったのをはじめイワシも三重産がまとまり急反落し、アジ・ブリ・カツオがやや減少したが高値警戒などから弱含みとなった。20日(土)は高水準な出回りで相場は小幅下落。連休需要で買い気強く底堅い展開となった。サバ・イワシ・スルメ・メジなどが増加ながら値ごろ感からもちあいとなった。一方カツオ・ブリは入荷がほぼ倍増し供給過剰気味で値を下げた。23日(火)はしけの影響で入荷減となり相場は小動き。大幅減のサバ・イワシが3割前後上伸した一方でカツオは減少ながら高値警戒から小動き。こうした中、アジとブリは豊富で安値横ばいとなった。24日(水)も入荷は減少したが買い一服感と天候悪化予測で買い気後退し相場は軟調。入荷がまとまったサバ・カツオが2−3割の下落となったほか、減少したアジ・メジなども値を下げた。25日(木)は入荷がほぼ前日なみで相場は小動き。カツオは九州・和歌山などの入荷がまとまったが気温低下で買い控えられ2−4割の続落となった。一方サバは漁薄で大幅減となり1割反発、イワシも三重産が途切れ小反発となった。
 主要鮮魚別に見ると、アジは中型が長崎、中小型は千葉主体に入荷し、量は前週に比べ21%増加し価格は中型が2.5割下げ、中小型も3.5割ほど下げた。サバは静岡主体に入荷し、量は前週に比べ32%増加し価格は4割ほど下げた。イワシは三重主体に入荷し、量は前週に比べ40%減少し価格は1.5割上げた。スルメイカは長崎主体に入荷し、量は前週に比べ30%減少し、価格は0.5割下げた。カツオは宮崎主体に入荷し、量は前週と比べ22%増加し価格は1割強下げた。