水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2010年4月3週 (4月9日〜4月15日) 前年同期 (4月10日〜4月16日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 2,135 784 570 782
 前    週    比 (%) 97 103 92 95
 前 年 同 期 比 (%) 104 100 126 96


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 31.5 109 89 各地 16,800 3,873 1,890 98 86
海外 10,500 3,337 1,785 114 131
メバチ 96.6 98 85 各地* 冷凍 3,465 996 767 100 108
アジ 64.4 149 85 長崎ほか 1,470 599 210 58 84
鹿児島ほか 中小 840 473 263 78 119
サバ 46.3 81 125 三重ほか 1,575 265 168 106 73
イワシ 21.8 170 170 高知ほか 1,050 336 210 65 64
スルメイカ 7.0 111 63 富山ほか 1,680 1,117 350 98 114 10-20入/5kg
冷スルメイカ 24.4 96 103 各地 340 - 302 - -
サンマ 14.8 91 87 各地 解凍 525 399 210 100 152
カレイ 12.9 133 108 北海道 1,050 798 420 86 123
青森ほか マコ 1,575 693 525 85 101
北海道 アカ 1,050 683 263 102 92
北海道 浅羽 840 - 315 - -
ハマチ 18.6 77 72 各地 840 735 714 103 117
塩サケ 21.5 80 56 北海道 トキ 735 630 525 100 79
北海道 アキ 420 420 420 100 93
マダラ・塩タラ 10.1 93 111 各地 735 567 225 108 113
各地 ぶわ 1,050 1,029 840 100 98
カツオ 60.0 107 179 宮崎ほか 3,675 378 210 90 34 1kg台/尾
キンメダイ 6.6 99 40 各地 3,675 2,017 735 103 132
ムキカキ 4.2 72 98 三 陸 1,575 798 - 94 136
広 島 945 735 - 100 123


3 築地市場概況
 今週は14日が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週と比べ3%の増加であった。
 一般鮮魚を中心に取引をみていくと、9日(金)西日本方面での漁薄から全般に減少した。マサバは三重産が大幅に減ったが、前荷づかえとゴマサバが豊富だったこともあり各サイズが安値。イワシも高知産や静岡産が伸び悩み相場は小動き。10日(土)アジは銚子や和歌山産がまとまったほか、サバは三重産や静岡産が豊富な出回り。カツオは宮崎産を中心に入荷量が増加した。このほかカレイも北海道産をはじめ順調な入荷を示した。相場はおおむね小幅下落。12日(月)漁簿から減少したアジやサバなどが幾分値を上げた一方、カツオとブリは九州産などがまとまり増加安となった。終日冷たい雨が降るとの予報から買い控えムードが強く、休み明けながら全般に荷動きは鈍かった。相場はまちまち。13日(火)前日の冷たい雨の影響で、休み前ながら買い控えムードが強く荷動きは停滞気味。旬のカツオも売れ行きは鈍かった。相場は小動き。15日(木)各地の漁薄から低調な出回りで、相場は全般に小幅上伸。雨や気温の低下といった悪条件の取引だったが、しけによる後荷薄見通しもあり、強気の販売が目立った。
主要鮮魚別に見ると、アジは中型が長崎、中小型は鹿児島主体に入荷し、量は前週に比べ約50%増加し価格は中型が4割下げ、中小型は2割ほど下げた。サバは三重主体に入荷し、量は前週に比べ約20%減少し価格は1割弱上げた。イワシは高知主体に入荷し、量は前週に比べ70%増加し、価格は3.5割下げた。スルメイカは富山主体に入荷し、量は前週に比べ約10%増加し、価格は若干下げた。カツオは宮崎主体に入荷し、量は前週と比べ約10%増加し、価格は1割ほど下げた。