水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場　築地市場　水産農産品課

2010年6月2週 (6月4日～6月10日） 前年同期 （6月5日～6月11日）


１　品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
　一日平均取扱数量 （ ｔ ） 2,122 841 532 750
　前　　　 週 　　　比 （％） 88 113 60 97
　前　年　同　期　比 （％） 101 102 103 99


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量（ｔ） 主産地 銘柄 卸売価格（㎏／円）及び中値比較 今週の主力
上場
数量		 前週比 増減 前年
同期比		 増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比		 （サイズ）
マグロ 39.4 90 ↓ 100 各地 生 13,650 2,261 1,050 84 90
海外 生 5,880 3,479 2,100 119 103
メバチ 105.3 105 103 各地* 冷凍 4,200 960 714 99 109
アジ 85.5 121 ↑ 98 長崎ほか 中 1,785 599 315 90 114
長崎ほか 中小 525 389 210 81 123
サバ 34.1 146 ↑ 99 千葉ほか － 1,050 239 168 46 74
イワシ 35.0 160 ↑ 155 ↑ 静岡ほか － 1,575 298 158 73 90
スルメイカ 44.1 150 ↑ 102 石川ほか － 945 391 168 67 87
冷ｽﾙﾒｲｶ 14.8 68 ↓ 86 ↓ 各地 － 355 - 329 - -
サンマ 14.5 82 ↓ 75 ↓ 各地 解凍 525 399 210 100 152
カレイ 17.3 165 ↑ 123 ↑ 北海道 マ 840 515 210 69 96
青森ほか マコ 1,575 613 368 93 86
北海道 アカ 1,050 665 158 92 79
北海道 浅羽 735 - 105 - -
ハマチ 12.2 91 67 ↓ 各地 － 945 - 840 - -
塩サケ 25.0 91 95 北海道 トキ 1,155 840 683 95 100
北海道 アキ 473 - - - -
ﾏﾀﾞﾗ･塩ﾀﾗ 6.9 96 101 各地 生 735 543 242 83 105
各地 ぶわ 945 - 840 - -
カツオ 81.7 147 ↑ 121 ↑ 千葉ほか － 2,100 410 158 54 51 １ｋｇ台/尾
キンメダイ 10.6 126 ↑ 74 ↓ 各地 － 3,675 1,344 945 77 94


３　築地市場概況
　今週は９日が休市のため、５日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週と比べ１３％の増加であった。
　一般鮮魚を中心に取引をみていくと、４日（金）漁薄から減少した魚種が多かったが、潤沢入荷の直後で買い一服ムードが強まり荷動きは鈍化した。相場は小幅続落。５日（土）カツオやマサバを中心に増加し、相場は全般に続軟調。天候が不安定となる予報から、量販店に慎重買いの動きが広がったこともあり、休み前ながら売れ行きはいまひとつだった。７日（月）各地の好漁を受け全般に増加し、相場は続落。休み明けで買い気は強かったが、供給過剰感は否めず、カツオやイワシなどの下げ足が速まった。８日（火）イワシとマサバが増加安となったほか、カツオやアジといった減少魚種も買い一服などから伸びをかいた。相場は小幅続落。１０日（木）カツオとアジが急増安となったほか、イワシやスルメなど全般に豊富な出回りで安値圏。前荷づかえなどもあり、供給過剰気味の取引だった。相場は弱保合。
　主要鮮魚別に見ると、アジは中型・中小型は長崎主体に入荷し、量は前週に比べ２１％増加し価格は中型が１割下げ、中小型は２割ほど下げた。サバは千葉主体に入荷し、量は前週に比べ４６％増加し価格は５割強ほど下げた。イワシは静岡主体に入荷し、量は前週に比べ６０％増加し価格は３割弱下げた。スルメイカは石川主体に入荷し、量は前週に比べ５０％増加し、価格は３割強下げた。カツオは千葉主体に入荷し、量は前週と比べ４７％増加し価格は４．５割ほど下げた。