青果物が消費者の皆さまに届くまで
全国各地の生産地から一年を通じて入荷しているキャベツを例にしてご紹介します。
群馬県嬬恋村のキャベツは、夏から秋にかけて標高の高い場所へと移動しながら収穫していきます。
鮮度を保つために冷却されたキャベツは、保冷車などで東京の市場まで輸送されます。
全国各地の生産地から届いたいろいろな野菜や果物は、卸売業者が受け取って品目等階級別に区分けされ、段ボール箱に入ったまま卸売場に並べられます。
青果のせりは朝6時頃から開始されます。野菜や果物の場合、「固定ぜり」と「移動ぜり」の2種類があり、「固定ぜり」はせり人(卸売業者)がひな段に並ぶ買手(仲卸業者売買参加者)に対して、見本品を示しながら商品をせりにかけていきます。
一方、「移動ぜり」では商品が置かれた場所を次々と移動してせりを行っていきます。仲卸業者、売買参加者は大きさや品質を見極めながら、品物を次から次へとせり落とします。
仲卸業者は、せりなどで買った野菜や果物を市場内にある自分たちの店に運び、それらの商品をまちの八百屋さんなどに販売します。
八百屋さんなどの買出人は、仲卸業者から買った野菜や果物をスピーディーに車へと積み込み、自分のお店に運びます。
このようにして、まちの八百屋さんや飲食店などに新鮮で安心・安全な野菜や果実が届けられ、皆さんの食生活を豊かにしています。