大田市場のご紹介
大田市場とは
平成元年に、青果の旧神田市場・荏原市場、水産の大森市場を統合して開設しました。平成2年には、城南地域の花き地方市場を統合してさらにスケールアップし、青果部・水産物部・花き部の3部門を有する総合市場となっています。
大田市場の歴史
東京都では、既存市場の狭隘化の解消、配置の適正化のため、昭和30年代から新市場の建設について計画し、長期にわたり調査・検討してきました。
その一環として、城南地域を地元市場として整備するとともに、都心部に立地する神田市場の過密化を解消し、今後の都における生鮮食料品等の円滑な流通を確保するため、青果物・水産物及び花きを取り扱う総合市場とする方針を決定し、大田市場を建設することになりました。
施設の完成に伴い、秋葉原駅前にあった神田市場と、五反田にあった荏原市場(蒲田分場含む)を統合し、青果部は平成元年5月6日に業務を開始しました。また、平和島にあった大森市場を収容し、築地市場の一部業者も統合し、水産物部が平成元年9月18日に業務を開始しました。さらに、城南地区に点在していた9つの花き民営地方市場を統合し、花き部が平成2年9月8日に業務を開始しました。
大田市場の特徴
大田区の臨海地域で、約40万平方メートルの広大な敷地を有し、隣に野鳥公園、南側には羽田国際空港、東側には東京港、北側にはJR貨物基地、真ん中を貫くように首都高速湾岸線が通っており、物流の拠点として申し分ない環境の中で市場業務を展開してます。
青果部・花き部では、日本一の取扱規模を誇っており、大田市場での決定価格は、日本全国の市場の指標となっています。
また、見学者のための展示室や見学コースが設けられており、都民が親しめる市場となっています
大田市場の取り組みに注目
青果部では、市場機能をさらに高めるために、平成19~22年度にかけて、4つの屋根付積込場と、民間活力を活かした低温立体荷捌場を建設して、流通環境を整えています。(写真は整備後の全景)
屋根が設置されたことにより、晴れの日には日光に当たることなく、雨の日には雨に濡れずに卸売場から買受人のトラックまで届けることができ、衛生的に輸送できるようになりました。また、低温荷捌場が設置されたことにより、産地から小売店の店頭まで、青果物の品質を落とすことなく輸送することが可能になりました。
また、花き部においても、民間活力を活かし、定温荷捌施設・駐車場施設が平成28年12月に完成しました。場内物流の効率化と商品の品質保持を推し進めています。
大田市場では、これからもさらに衛生的かつ効率的に生鮮食料品等を供給してまいります。
加工・荷捌棟について
青果部の物流機能を強化するために、重層かつ閉鎖型の加工・荷捌棟を整備しました。
加工・パッケージやHACCPに基づく衛生管理が可能な施設となっており、低温管理下での青果物の仕分けや包装を衛生的に行い、量販店などの多様なニーズへ対応できます。
[構造]
- 鉄骨造3階建 杭基礎
1階 荷捌場・冷蔵庫、ごみ処理場
2階及び3階 加工場・冷蔵倉庫 - 延床面積 13,411㎡(建築面積 6,105㎡)
- 着工 平成28年10月、建物完成 平成31年3月
概要
- 所在地
大田区東海三丁目2番1号 - 電話
(3790)8301
FAX(3790)6541 - 業務開始年月日
平成元年5月6日(青果)
平成元年9月18日(水産)
平成2年9月8日(花き) - 取扱品目
水産物・青果物・花き - 取扱数量(金額)
水産:21t(28百万円)
青果:3,863t(1,126百万円)
花き:256万本(160百万円)
※ 令和元年1日当り
- 敷地面積(建物面積)
386,426平方メートル(308,838平方メートル)
- 交通アクセス
- JR品川駅より都バス、または、JR大森駅・京浜急行平和島駅より京急バス
いずれも「大田市場」行 - 東京モノレール流通センター駅下車 徒歩20分
- JR大森駅より京急バス「京浜島」又は「城南島」行 京浜大橋下車 徒歩1分
- JR品川駅より都バス、または、JR大森駅・京浜急行平和島駅より京急バス
- 場内配置図