水産
全国各地の港から集まってきた新鮮な魚介類。夜明けと共に市場はいそがしくなります。
水産物のせりは朝5時頃から開始されます。品物の入荷は、せりの行われる前日の夜中から全国各地よりトラックなどで運び込まれ、到着した品物は午前3時ごろには卸売市場に並べられます。夜明けとともに、あわただしく行き交う人や車で卸売市場は賑わい、次第に活気にあふれます。数千トンもの商品がわずか2時間ほどの間に取引され、都内をはじめ、周辺都市へと出荷されていきます。
荷おろし(前日午後3時~真夜中)
全国各地から大型トラックや保冷車によって、はるか遠洋で取れた魚介類が大量に到着します。到着した品物は卸売業者が受け取り、卸売場にならべられます。
せりに備えて品物の下見(朝4時)
仲卸業者、売買参加者が長年の経験と実績を活かして品物を丹念に下見します。大きさや品質、鮮度などを厳しくチェックし、あらかじめ買いたい品物を選び、いくらぐらいで買おうかを決めて、これから始まるせりに備えます。
せりの始まり(朝5時)
いよいよせりの開始です。
朝5時ごろから8時ごろにかけて市場はせりで活気づきます。卸売業者のせり人のよびかけに応じて、仲卸業者などの買い手が、指で値段を示していきます。一番高い値段をつけた人が、その品物を買うことができます。
買出人でにぎわう仲卸店頭(朝7時)
仲卸業者たちは、先程のせりで買った品物を市場にある自分たちの店に運び、みなさんの街の魚屋さんなどの買出人が、買いやすい大きさや量にして販売します。魚屋さんなどの買出人は、仲卸業者たちから買った品物をトラックに積んで、街の自分のお店に運びます。このようにして、皆さんの街に新鮮な魚介類が届けられます。
翌日の入荷を待つ市場(午後1時)
卸売業者の人たちは生産者などと連絡をとりあい、明日の取引の準備を行います。また、市場内では、あとかたづけや、清掃がおこなわれ、翌日の品物が運びこまれるための準備をおこないます。慌ただしかった市場もこの時間になると落ち着きを取り戻します。