国分寺市泉町「フラワーペコ にしこくマイン店」
徹底した地元密着のお花屋さん
7割が常連さん
「ああ、山田さん、こんにちは」。フラワーペコにしこくマイン店では、大抵こんな挨拶から始まる。お店があるのは西国分寺駅すぐの大型スーパー店内の一角。テナントの形で店を構える。フラワーペコでは、気心の知れた常連客とスタッフが、親しげに会話の花を咲かす。聞けば客層の7割が常連さんで、配達ともなれば住所を聞くこともなく届けることができるほど、地元に根ざした花屋さんだ。
お店が開店したのは25年ほど前。もともと、隣の国立駅で評判だったフラワーペコだが、地域密着の経営方針を打ち出していたスーパーから「テナントとして花屋さんを開くなら、ぜひフラワーペコで」との強い希望があり、スーパーの開業とともに支店をスタートさせた。
スーパーの一角にある店舗
"花に関してできないことはない"
現在お店を取り仕切る鈴木達大さん。本店社長の甥にあたりこの道約10年。本店で花屋の何たるかを一から修行した後、この支店を任されるに至った。本店と同じく地元密着、そして何より「花の質」を大切にする。このお店に飾られる花々に惹かれた常連客が次々と増え、"住所も聞かずに配達"も本店と同じ流れだ。
「スーパー店内にあるので、スーパーの品物と比べたら高いと思われることもあるかもしれません」。少々高くても、3倍、4倍の期間長持ちする技術で、多くの固定ファンを得てきた。「花に関してはできないことはない」と自信をのぞかせる。急な冠婚葬祭への対応はもちろん、国内外の風習などに使われる花の種類などについての知識もスタッフに行きとどかせる。
この日も常連さんが訪れていた
手ごろな値段で人気のミニブーケ
お客さんから感謝される喜び
世田谷市場を中心に複数の市場から花を仕入れる。市場によって得意な分野の花が異なるので、季節や用途に応じて市場の動向を見ながら買い付けるのだ。稀に特定品種の需要によって生産者と相対で取引することもある。その場合現物を見ることなく入荷することになるが、色のニュアンスや水の差し方で同じ品種でも異なった顔になる。やはり納得いくものを得るには市場で現物を見ることがどうしても必要だ。
そうして吟味して手に入れた花をベストの状態にして店に出す。「この前作ってもらったブーケを贈ったら喜ばれましたよ」と花を通じてお客さんから感謝されるときが仕事をしていて一番うれしいときだそうだ。
店長の鈴木さん(中央)とスタッフの方々
データ
フラワーペコ にしこくマイン店
〒185-0024 東京都国分寺市泉町3-35-1 B1
TEL:042-324-4187 FAX:042-324-4187
営業時間:10:00~20:00
休業日:年中無休