芝浦と場・食肉市場の歩み
I 芝浦と場・食肉市場の歩み
東京都におけると場の歴史は古く、現在に至るまでの歴史をご紹介します。
年表1
時代 | 西暦(年号) | 芝浦と場・食肉市場のできごと |
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江戸 | 1867年 (慶応3年) |
横浜の中川屋嘉兵衛という人が、荏原郡白金村(現在の芝白金)に東京で最初のと場を開設しました。 |
明治 | 1869年 (明治2年) |
築地に公営のと場が開かれました。 各地に私営のと場も開かれるようになりました。 |
1876年10月 (明治9年) |
と場は、警視庁の管轄になりました。 | |
1906年4月 (明治39年) |
屠場法が制定されました。 | |
大正 昭和 |
1936年12月 (昭和11年) |
芝浦に東京市営のと場と家畜市場が建設され、それに伴い、三ノ輪・寺島等の6つのと場が、昭和15年までに順次廃止されました。 |
1938年12月 (昭和13年) |
東京市直営によると畜業務が開始されました。 | |
1953年8月 (昭和28年) |
屠場法は、と畜場法に改正施行されました。また、芝浦と場に枝肉取引所が設置されました。 | |
1966年7月 (昭和41年) |
芝浦と場の所管が、経済局(今の産業労働局)から中央卸売市場に移りました。 |
当時の様子
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年表2
時代 | 西暦(年号) | 芝浦と場・食肉市場のできごと |
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昭和 | 1966年12月 (昭和41年) |
東京都中央卸売市場食肉市場が開場し、業務が開始されました。と畜解体作業は、内臓業者の協力を得て行われました。 |
1973年4月 (昭和48年) |
食肉市場総合ビルが完成し、業務が開始されました。 | |
1973年5月 (昭和48年) |
大動物は、温と体取引から冷と体取引へ変更されました。 | |
1975年8月 (昭和50年) |
財団法人東京都芝浦食肉事業公社が設立され、事業が開始されました。 | |
1980年8月 (昭和55年) |
財団法人東京都芝浦食肉事業公社を解散し、と畜解体作業は東京都直営となりました。 | |
1981年10月 (昭和56年) |
部分肉流通の進展に対応するため、食肉市場に部分肉販売所(後に分場)を設置しました。 | |
1983年10月 (昭和58年) |
大動物棟建設工事に着手しました。〔1985年(昭和60年)3月完成、大動物2ライン体制〕 | |
1987年4月 (昭和62年) |
小動物棟建設工事に着手しました。〔1991年(平成3年)3月完成、小動物3ライン体制〕 |
当時の様子
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年表3
時代 | 西暦 (年号) |
芝浦と場・食肉市場のできごと |
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平成~令和 | 1997年10月 (平成9年) |
前年、O157による食中毒が発生したのを契機に、以後衛生対策工事を計画的に実施しました。 |
1999年7月 (平成11年) |
小動物と畜設備改修工事(炭酸ガス麻酔)3ラインすべて完成しました。 | |
2001年9月 (平成13年) |
日本で1頭目の牛海綿状脳症(BSE)が発生し、10月からBSE全頭検査を開始しました。 小動物は温と体取引から冷と体取引に変更されました。 |
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2002年3月 (平成14年) |
食肉市場センタービルでの業務が開始されました。 | |
2003年3月 (平成15年) |
食肉市場分場を廃止しました。 | |
2005年3月 (平成17年) |
大動物Cライン(旧小動物1ラインを使用転換)完成しました。 (以降大動物3ライン、小動物2ライン体制) |
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2009年4月 (平成21年) |
BSE対策として大動物棟の改修工事を行い、ピッシングを廃止しました。 ※ピッシング:と畜の際、失神させた牛の頭部からワイヤ状の器具を挿入し、脳及び脊髄を破壊する作業 |
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2011年7月 (平成23年) |
福島原発事故に伴う牛肉の放射能セシウム汚染が判明。12月より、牛の全頭検査を開始しました。 | |
2012年3月 (平成24年) |
市場棟1階の老朽化対策及び衛生対策工事が完了しました。 | |
2013年7月 (平成25年) |
2001年から行っていた牛のBSE全頭検査を見直し、48か月齢以上等の牛を対象に改めました。 | |
2017年4月 (平成29年) |
牛のBSE検査について、健康牛への検査を廃止しました。 ※24か月齢以上の牛のうち、生体検査において神経症状が疑われるもの及び全身症状を呈するものについては引き続きBSE検査を実施。 |
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2019年3月 (平成31年) |
国際的な衛生管理手法であるHACCP(危害分析・重要管理点システム)に基づく衛生管理の取組を開始しました。 | |
2020年3月 (令和2年) |
2011年より実施してきた牛の放射性物質全頭検査を終了しました。 |
当時の様子
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