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世田谷区船橋「魚千(うおせん)」

街が変わっても、時代が変わっても
変わらない誠実な商いで、地域の食を支え続ける

80年以上、地元の方々の食卓を支える

小田急小田原線、千歳船橋駅の北側に出て、線路沿いに左側へ歩くとすぐ見えてくる。初代がこちらにお店を構えたのは昭和7年というから、地元の方々にお魚を提供し続けて、もう83年になる。三代目の植松洋一さんにお話をうかがった。
「初代が千太郎という名前でしたので、店の名前は魚千(うおせん)です。店を出したころは、この千歳船橋にも竹やぶや畑が多くあったと聞いています。私が店に出たのも20年以上前ですが、そのころは店の前の商店街もまだ活気がありました。ウチも、今の倍くらいの広さがあって、道も北側にしかありませんでしたから、もっともっと人通りが多かった。ですから、夕飯の買い物の時間帯ともなると、お魚を買い求めるお客さまで大変な混みようで、当時は店の中も5人で切り回していました」
千歳船橋駅の改築・高架工事に伴って、お店の半分以上が道路にかかり、現在の広さになったのだそうだ。いまは、三代目とお母様の二人でお店に出ている。

画像:商店街の入り口、角にあるお店

商店街の入り口、角にあるお店

お客さまの層に合わせ、焼き物一切れから提供

「買い物に来られる方は、お年を召した方、それも一人が多くなりましたね。ウチはお惣菜もやっています。塩焼きや味噌漬けは人気です。一切れから売っていて、焼き代は頂戴していないので、生の切り身も焼いた切り身も同じ値段。だから調理した魚を買って行かれるお客様が多いです。二代目、つまり私の父が魚屋仲間から、惣菜をやってみないかと言われて始めたのが10年ほど前ですが、今はもう惣菜が主力になってきました」
核家族化が進み、さらに高齢化も進んで、一人暮らしの高齢者が多くなり、あまり手をかけずに美味しい魚が食べられる魚千のお惣菜が人気となったわけだ。
「店頭だけでなく、『納め』もやっています。店頭販売と半分半分くらいですかね。幼稚園が5つ、あとは病院、福祉施設に納めています。幼稚園からは、サバ、サケなど同じ魚種でまとまった量の注文がきます。頭を取り、切り身の骨は抜くように依頼されるので、大変だけど丁寧に処理していますよ。店頭の魚もご注文で骨抜きなど下処理しますので、お気軽に声をかけて欲しいですね」お年寄りも小さなお子さんも、魚千の魚は安心して食べられる。

画像:手前の鮮魚はもちろん、奥の味噌漬けが人気

手前の鮮魚はもちろん、奥の味噌漬けが人気

画像:こちらも大人気の塩辛

こちらも大人気の塩辛

お客さまの求めているものに、誠実な商売で応える

他の鮮魚店と同様、魚千さんの近くにも、大きなスーパーが2店ある。そのあたりをおうかがいすると、こんな答えが返ってきた。
「スーパーの袋を下げてウチに魚を買いにくる人も多いですよ。よく近くにスーパーができたら、お客様が減るのじゃないですかと聞かれますが、ウチの場合は逆ですね。スーパーが休みだとウチのほうの来客も少なくなりますよ。スーパーがあるから人の流れができるのでしょうね」
どうやら、魚千さんもスーパーもひっくるめて、ひとつの街としてうまく共存できているということのようだ。
三代目はこう続けた。
「震災以降、お客様は、魚の獲れた場所を気にするようになりました。ただ、素性の確かなものを丁寧に調理したウチの惣菜は、受け入れてもらっています。私は毎日築地へ仕入に行きますから、新鮮な旬の魚介を販売できますし、ウチの魚を食べたら、他のでは満足できないと、みなさんおっしゃって頂くのがうれしいですね」
二代目から三代目へと引き継がれた魚千さんのお惣菜は、この街を明るくしているチカラのひとつになっているように感じられた。

画像:「よそのでは満足できないといってもらうのがうれしいです」とご主人

「"よそのでは満足できない"といってもらうのがうれしいです」とご主人

データ

魚千(うおせん)
〒156-0055 東京都世田谷区船橋1-10-8
TEL:03-3420-4880 FAX:03-3420-4880
営業時間:9:00~19:30
休業日:日曜日

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