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世田谷区等々力「魚辰(うおたつ)」

昔ながらの「いちば」の中で、
地元の方々の生活に寄り添った商いを。

人気のお店は、「駅前いちば」の中にあった

東急大井町線尾山台駅を降りた目の前、八百屋さん、惣菜屋さん、花屋さんなどが入っている「尾山台いちば」のいちばん奥に、魚辰さんはある。三代目の大武浩さんにお話をうかがう。
「初代が魚屋を始めたのが75年前。最初の店舗はこのすぐ近くで、魚屋とそば屋、寿司屋を商っていたそうです。当時小さいころから手伝っていた二代目の父は、今でも寿司を握ってますよ。その後、こういうマーケット形態の『いちば』の中に入って約20年。今は魚屋一筋で、お店は常時10人くらいで切り盛りし、お刺身、切り身、お寿司屋やお惣菜など、品数をできるだけ豊富に揃えるようにしています。お客様はベビーカーを押した若い奥様からお年寄りまで、幅広い層にご利用いただいています。まあ、こういった、いわゆる『いちば』形態のお店にどこか懐かしい魅力を感じて、来て頂いているところもあるでしょうね」
お話をうかがっている間も、ひっきりなしにお客様が入れ替わる。三代目は続ける。

画像:「尾山台いちば」のいちばん奥にお店がある

「尾山台いちば」のいちばん奥にお店がある

鮮度が命だから、自分の目で確かめたい

「鮮魚も寿司も惣菜も、鮮度が命なので、仕入には力を入れています。近隣のお寿司屋さんや料理屋さんもウチに買いに来ますよ。仕入はもちろん築地から。父、叔父、私の3人が交代で市場へ行っています。面白いもので、やはり個性とういか、好みが表れますね。父の好まないものを私が買ってきたり、私がそれほどでもないものを、父が気に入って仕入れてきたり。でも、それだからお客様にとっては良いのだと思います。品揃えに幅が出ますからね」
隣では、二代目がショーケースを挟んで、お客様と言葉を交わしては手を動かしている。大忙しだ。
「ウチは店頭販売が7割から8割。2割から3割は病院や幼稚園、飲食店への納めです。以前は料理屋の注文に、産地直送の魚を仕入れて納めたこともありました。現地で水揚げされて、飛行機で運び空港から直接当店へ。だから関サバや関アジ、冬場の牡蠣なんかプリップリ。ふぐを頼んだときは、さばく時にまだ生きていたこともあります。
ただ、まったく産地の『おまかせ』になってしまうので、その品質に満足できない時もありました。自分が頼んでいるので、悪いのは僕ですけどね(笑)
そんな経験もあり、今は市場に行って自分の目で選んだものだけを販売しています。売る魚に責任を持つのだから、自分の目で選んだほうがいいですよ」

画像:「生から焼いたスルメイカ」「アラスカ産銀鱈照焼き」「お祝い事などに、鯛焼きます」の文字が見えるお惣菜コーナー

「生から焼いたスルメイカ」「アラスカ産銀鱈照焼き」「お祝い事などに、鯛焼きます」の文字が見えるお惣菜コーナー

地元の方々に認めていただく大切さ

自由が丘や二子玉川に近い土地柄、テレビ取材なども多いらしい。
「当店一番人気、マグロの『トロぶつ』を番組で取り上げてもらった時は、なんと愛知県から電話で注文が入りました。お送りして喜んでいただき、その後も何回かご注文をいただきましたよ。お客様のご要望には出来る限りお応えしています。ただ、魚は旬があり、自然の生き物なので、いつも同じ品質のものが入るわけではありませんので、そのあたりは納得いただかないと困りますけどね」
また、尾山台のお客様は、お正月やお祭りなど、何か行事があると、自宅にお客様を呼んでお食事をすることが多いのだと三代目は言う。
「お刺身の盛り合わせやお寿司、祝い魚の注文も多いですよ。年末は徹夜です。あと、地域の消防団の新年会や町内の寄り合いなどにも出前をしています。そうやって地域の方に利用していただいていると、例えば、お食い初めの子供がいるお宅に『鯛は魚辰さんで焼いてもらえるよ』なんて口添えをいただいたりして、お客様が広がっていきます。チラシを作って特売とかもしていますが、きっと初代も二代目も、地元の方々とのそうした温かな関係を大切にしてきたからこそ、この地で長いこと商売をさせてもらえているのだなあと、改めて思いますね」
この尾山台に根付いた商いをしていきたい、三代目はそう締めくくった。

画像:サクからお刺身盛り合わせ、お寿司まで並ぶ鮮魚の棚

サクからお刺身盛り合わせ、お寿司まで並ぶ鮮魚の棚

画像:お客さまの目の前で、包丁を振るう三代目

お客さまの目の前で、包丁を振るう三代目

データ

魚辰(うおたつ)
〒158-0082 東京都世田谷区等々力4-1-1 尾山台いちば内
TEL:03-3701-1702 FAX:03-3701-1702
営業時間:9:00~19:30
休業日:日曜日

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