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世田谷区新町「神田屋」

「いい魚を安く売る」という
シンプルで強いモットーを貫く

戦前の開業、もう77年続くお店

東急田園都市線、桜新町で降り、国道246号線方面に歩いて10分弱。神田屋さんはあった。二代目、神田秀次郎さんにお話を伺った。
「私の父が昭和13年に、今のこの店の少し西側で開業しました。しかしながら、母と結婚して間もなく動員され、復員してすぐ病死しましてね。それから母が一人で店を切り盛りしました。私は17歳になったころから店を手伝いましたが、店が狭くてね、7坪しかなかったから、品物が道路にはみ出しちゃって、しょっちゅうおまわりさんに怒られてましたよ(笑)。
母について仕入れに行くと、『魚はお惣菜なんだから、安くて新鮮な魚を買ってらっしゃい。新鮮な魚は美味しいに決まっているんだから』といわれました。これが母から学んだ魚屋の心です。以来、貫いてますよ。
平成元年に、今の店舗になりました。ありがたいことに、二子玉川から三軒茶屋まで、非常に広い範囲の方にお客様になっていただいています」

画像:神田屋は、国道246号線の程近くの角にある

神田屋は、国道246号線の程近くの角にある

いかに安く売れるかを考える

取材に伺ったのは11時前。店内は11時30分の開店に向けて準備中だった。開店すると、店の奥にいる3~4人の店員の方々が前に出てきて、対面で、おすすめの魚や食べ方などを教えてくれながら販売するらしい。多かったら冷凍できるよとか、今日はお刺身、明日は唐揚げにしたら美味しいよとか、うれしい情報を教えてくれるのだそうだ。
「納めはやっていません。全部店頭で、対面で買っていただくだけ。うちの魚は安いです。先ほども申したとおり、いい魚を安く売る、それがウチの営業方針だからね。そのためには、安く仕入れなくちゃならない。そこは、先代からの長い付き合いの仲卸さんと、上手にやります。ただし、仕入れる量もすごい量だからね、だからこの値段で出せるのです」
お話を伺っているうちに、旬のサンマが箱から出されて積まれる。なるほど、すごい量だ。
「今年のサンマは、まだあまり大きくないですね。今日は4本500円で出します。お惣菜だもの。そういう値段でないと買ってもらえない。いいものだから高くて当たり前なんてことは、私にはできません。でも、それが支持されてるから、これだけたくさんの人に買っていただいて、よろこんでいただいているわけでね。ウチの営業方針は、間違っていないと思いますよ」

画像:サンマが山と積まれる

サンマが山と積まれる

画像:キレイにラップをし、販売の準備をする

キレイにラップをし、販売の準備をする

開店前にお客様が並ぶ鮮魚店

甘塩たら、キングサーモン、ぶりなどなど。きれいにラップをして並べられる。
「こうしてパックにして並べるようにする前は、切り身ひとつを売るのにも結構時間がかかっていました。そこで、レジを導入したんです。開店前にこうしてじっくり準備をして、レジ専門の人もいるようにして。そのほうが、お客様にも選んでいただきやすいし、私どものほうも少し楽ですので。開店時間を11時30分に遅らせて、こうして準備に時間をかけるようにしことも、お客様のためになっていると思います」
レジを用意したことで効率もよくなり、美味しくて安いお魚を求め訪れてくる広い商圏の多くのお客様に対応することができているのだ。
取材が終わったのは、開店時間の5分前。お店の前に並んで開店を待っているお客様がもう5人もいた。シンプルに、いい魚を安く売る店。愛されないわけがない。

画像:御年74歳、まだまだお若い

御年74歳、まだまだお若い

データ

神田屋
〒154-0014 東京都世田谷区新町2-1-11
TEL:03-3411-2400 FAX:03-3411-3171
営業時間:11:30~18:30
休業日:日曜日

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