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川崎市幸区小倉「花伊正(はないせ)」

「いつでも、お客様の要望に応える準備をしておくこと」
修行先での経験と、人との良き出会いが教えてくれた秘訣。

有名店で修行を積んだ経験が生きる

「花伊正(はないせ)」は、鉄道の駅から多少離れた住宅街にあった。
「新川崎の駅まで来てください。迎えにいきます」
取材を申し込んだとき、ご主人の高橋正さんは気軽にそういってくれた。駅まで迎えに来てくれたのは、二代目、息子さんの希(のぞみ)さんだ。クルマで5分ほど走って到着。ご主人にお話をうかがった。
「築地にある花伊之(はないの)という店で修行したあと、昭和53年に開業しましたから、もう35年になります」
花伊之は、明治から続く老舗。そこで修行をされたご主人が独立されるとき、花伊之の屋号から二文字いただいて、花伊正としたのだそうだ。
「独立した時も、そのあとも、市場を紹介していただいたり、お客様を任せていただいたりと、花伊之のご主人には、とてもお世話になりました。夜討ち朝駆けといいますが、花伊之での修行時代はまさにそれです。時代が違うからいまそれを皆にやれとは言いませんが、その時の苦労があったから、いまの私があるのだと思います」

画像:新川崎駅からクルマで5分

新川崎駅からクルマで5分

「地域の花屋」として認めていただく

花屋は、お店を開いていれば売れる時代から、地域とともに生きる、地域に生かされる時代になってきているとご主人は言う。
「私は、『引き回し』という、ありがたい『はからい』をしていただいたおかげで、地域の一員として認めていただくことができました。例えば、地域の行事や集会など、一般の人たちには招待状も来ないようなところに、当時の町会長さんが、わざわざ私のところへ寄ってくれて、これからどこ何処へ行くから花を持って一緒に来いと、町会長が参加するたびに、私をそこへ連れて行ってくれるのです」
花のお代は町会長さん持ちだったそうだ。皆の集まっている前で、ご主人が花を飾り付けする。そうすれば、町内の方々への顔つなぎとなって、次に何かあれば声をかけてもらうことができる。これは素晴らしい「はからい」だ。

画像:ご主人の、高橋正さん

ご主人の、高橋正さん

お客様のご要望に応える準備が大切

ご主人はこう続ける。
「そうやって顔をつないでいただいたあとは、自分の心構え次第ですね。幸いにも、私には、店舗経営のなんたるかを教えてくれた先輩がいました。3年、5年、7年、10年と、年を追うごとに店はこう改装しなさいとかね。お客様がお店を覗いてくれた時に、『あら、変わったね』と感じてくれるようなことがないと、飽きられてしまうとか。あとは、いつでもお客様のご要望に応える準備をしておくこと」
ご主人の背後の棚には、胡蝶蘭がずらりと並ぶ。いつお祝いの花を注文いただいてもいいように。これもその心構えの一環なのだ。
「たとえば秋口には暮れの品をオーダーします。暮れが終われば、春の彼岸の花。春の彼岸が終われば、母の日のオーダーをします。行事が次々にひかえていますから、それに備えた手当てをしておくのです。揃いませんじゃあ、お客様は離れていってしまいますよね。そう言う意味で、なんでも日本中から品が揃う大田市場があって、そこから仕入れができるということは、とても幸せなことです」
お話を伺っているあいだに、ご婦人が一人来店し、息子の希さんが応対をしていた。希さんも、これからご主人という大先輩の仕事術を学んで、成長していくのだろう。

画像:店の奥のキーパーには、色とりどりの花たちが並んでいた

店の奥のキーパーには、色とりどりの花たちが並んでいた

画像:息子さんの希(のぞみ)さんと

息子さんの希(のぞみ)さんと

データ

花伊正(はないせ)
〒113-0022 神奈川県川崎市幸区小倉3-28-15
TEL:044-599-1187 FAX:044-599-4187
営業時間:9:00~20:00
休業日:年中無休

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