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葛飾区高砂「大権商店」

驚きの価格と確かな品質、溢れるサービス精神で下町のお客さんの心をつかむ

破格の安値と品物へのこだわりを同時に提供

京成本線の京成高砂駅から5分ほど歩いた通り沿いにひときわ賑わうお店がある。青果店の「大権商店」だ。
手書きのPOPにはキャベツ58円、大根69円、にんじん1本19円という破格な数字が躍っており、賑わいの理由はこれかと納得した。
「僕、安売りが好きなんです。でも、品物にもすごいこだわっちゃうんですよ」と語るのは店主の森さん。
必要なときに必要な量が揃うこと、品物を絶対に揃えてくれることが市場から仕入れるメリットだと話す。
「産地直送の品物にもいいものはあると思うんですけど、どうしてもその時期限定になってしまう。年間通して安定的に品物を用意するとなると、市場でなければ難しいでしょうね」
安定した仕入れを行い、低価格で提供する。しかも、並んでいるのはジュニアベジタブル&フルーツマイスターの資格を持つ森さんの確かな目で選ばれた品物だ。
「100円で買っても300円くらいの価値があるようなお店にしたい」
穏やかながらもどこか力強さのある口調に、その価値がわかるお客さんに信頼されているという自信がうかがえた。

画像:店頭に並ぶ新鮮な野菜。手書きされた安値に思わず目を疑う

店頭に並ぶ新鮮な野菜。手書きされた安値に思わず目を疑う

営業中は店頭でさまざまなサービスを実施

もともとは立石で営業していた同店がこの地に移転してきたのは16年前。当時に比べると青果店は減少し続けており、「30代の八百屋は葛西市場で僕だけだと思う」と森さん。
しかし、「今日は割と空いてるんですけど、うちは行列ができる店なんですよ」とも話す。
行列の秘密は週末限定の特売だが、平日も営業時間中はとにかくサービス精神旺盛で、ふかしたサツマイモの試食のほか、店先にはセルフのドリンクバーが設置され、子ども連れのお客さんには毎回ラムネをプレゼント。取材にうかがったこの日もみかんの試食を実施し、多くのお客さんが買い物カゴにみかんを入れていた。
「お客さまに『来てよかった』と思ってもらえるようなお店を常にめざしている」と語る森さん。常連のお客さんから赤飯やブリのあら煮といったいかにも下町らしい差し入れをいただくこともあるという。「お客さまにはお店のファンとして来てもらいたい」とも話していたが、ファンの心は確実につかんでいるようだ。

画像:京成高砂駅から徒歩5分ほど。16年前からここで営業を続けている

京成高砂駅から徒歩5分ほど。16年前からここで営業を続けている

ここにしかないものを販売してファンを増やす

ジュニアベジタブル&フルーツマイスターの資格を持ちながらも、八百屋さんの勉強会「八百屋塾」の塾生として新物や新種への知識を深めている森さんだけに、野菜や果物の安全性についてお客さんに質問されることも少なくない。
「市場をルートしているものは厳しい検査基準をパスして取引されているものですから、信用性が高いですよと説明しています」
また、手づくりのよさを知ってもらおうと最近では自家製の白菜の漬物にチャレンジしているという。
「昨日は時間があったんで、二樽ほど漬けたんです」
昔ながらの味付けにもこだわって、化学調味料は一切使っていない。
野菜を使った保存食であり家庭の味である漬物。業界の若手だからこそ伝え残していきたい食文化に取り組む姿勢は、さらにファンを増やすきっかけになるかもしれない。
「うちに来ないと売っていないものをつくりたいんです」と笑顔を見せてくれた森さんと同店のこれからに期待したい。

画像:ジュニアベジタブル&フルーツマイスターの資格を持つ店主の森輝夫さん

ジュニアベジタブル&フルーツマイスターの資格を持つ店主の森輝夫さん

画像:本文中のみかんの試食を実施していたのが森さんの弟さんだ

本文中のみかんの試食を実施していたのが森さんの弟さんだ

データ

大権商店(だいけんしょうてん)
〒125-0054 東京都葛飾区高砂3-23-1
TEL:03-5668-0787 FAX:03-5668-0787
営業時間:10:00~18:30
休業日:日・祝

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