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目黒区鷹番「ボラボラ」

真摯な商人魂で40年

幼い頃に身に付けた商売感覚

住みたい街の上位ランキングの常連、学芸大学。駅を降りてすぐのロータリー状の広場にあるのが青果「ボラボラ」だ。この街で青果業を営んで40年以上。新鮮な花と果物に恵まれたポリネシアのボラボラ島から屋号をとった。当初はその音韻が青果店の店名にはピンと来ないといった反応もあったそうだが、今ではケータイ片手に駅前で「今ボラボラの前...」と通行人が話す光景がよく見られるほどこの街に根付いたお店だ。
目と鼻の先に大手スーパーがある。しかし「近くにスーパーがあるからこそ比較されて面白い」と話すのは現在お店を主に取り仕切る草場隆光さんだ。子どもの頃からお店を手伝っていた。「これがいくらで売れたらいくら儲かって...」という商売のしくみが面白く、自然と働くことの感覚が身についた。かなり早い時期から店を継ぐことが当たり前と考えており、大学を卒業後すぐに正式にお店に就職した。

画像:駅前の目印の役割も果たす店舗

駅前の目印の役割も果たす店舗

スーパーに負けない自信

店では無料で配達をしている。ボラボラの品物ばかりでなく客が他の店で買った大きな荷物に苦労していればそれも一緒に持っていく。これも無料。
「小売の強みはお客さんとの対面。薦めた品が美味しいって言われるとうれしいものです。またお客さんのために何かしてあげたくなる。商売ってそういうものじゃないですか」。
幼い頃からお店で商いを通してこの街と人を見てきた人だけあって実感がこもっている。
「特に生鮮品は鮮度が命。その時々に応じていいものをどんどん出していきます」。量販型の中央管理体制とは異なり、小売店では市場で仕入れた品物をその日に売る。鮮度がよく美味しいものを、より安く提供する小売の強さをボラボラは最大限に発揮する。

画像:彩り野菜。陳列も入念に

彩り野菜。陳列も入念に

画像:開放的な店内

開放的な店内

良いものは市場へ

毎日のように仕入先の大田市場に通う。場所柄店を夜11時まで開き、伝票の整理などしてから就寝して、また次の朝早く仕入れに出かける。体力的には少々キツいが好きで始めた仕事。家族と従業員、総勢11名で協力し合って店を切り盛りする。
旅行をしても仕事柄各地の青果や生産者を見て回ることがある。そうすると、生産者も良い品物を出せばきちんと評価してくれる市場へ品物を届けたいと考えていることがわかる。よりいいものを売りたい者と買いたい者が出会う場と価格形成の機能が、市場にあることを実感する。「いいものが欲しいと思ったら市場」なのだ。
ボラボラでは店の新鮮な野菜と果物を生かした洋食店「キッチンボラボラ」も経営している。人気の街でスーパーやチェーン店がひしめくなか、小売のお店が元気に商売にいそしみ、さらに発展していけるのは、商売に対する真摯な姿勢があってこそだ。

画像:現役看板娘のお母様

現役看板娘のお母様

データ

ボラボラ
〒152-0004 東京都目黒区鷹番3-1-9
TEL:03-3793-6582 FAX:03-3793-6603
営業時間:平日 9:00~23:00/日曜・祭日 9:00~20:00
休業日:無休

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