輪菊
お彼岸などお墓参りの時お供えの花の代表格に「菊」があります。菊の仲間は国内で約600種類ほどありますが、このうち食用となるものが数種類あります。市場には「食用菊」として、約400トンぐらい入荷しています。花は黄色系が主体で、主な生産地は山形、秋田、群馬などです。もともと菊は8世紀後半に我が国に伝来し、最初は、延命長寿の薬として菊酒などに用いられ、後に観賞用になったそうです。江戸時代前期には、すでに料理に用いられていたようで、今日では花弁を酢の物、漬物、汁の実、天ぷらなどにします。食用菊のように花や蕾、また、それのついた花茎を食べる野菜のことを花菜(はなさい)といい、ほかにブロッコリー、カリフラワー、ミョウガ、フキノトウ、ツクシ、菜の花(アブラナ)などがあります。
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