だいこん(冬季)
昔「すずしろ」、今「だいこん」
春の七草の一つ「すずしろ」は、だいこんのことで、古代エジプトで栽培され、中国から伝わりました。江戸時代に品種改良や栽培技術が進み、「だいこん」と呼ばれるようになりました。東京都中央卸売市場には周年入荷しますが、冬は主に神奈川・千葉・徳島・静岡の各県からの入荷がピークを向かえ、主要野菜の重要な地位を占めています。だいこんは品種の多い野菜ですが、根の上部が淡緑色の青首系のだいこんは1980年代に急速に普及し、最近ではほとんどが青首系のだいこんです。甘みがあって生食にしても辛みもなく、水分もほどほどで煮ても煮崩れせず、重宝な野菜です。気温の低下とともに美味しさが増し、用途(生、煮物、鍋物、汁物、サラダなど)も広く旬の味をお楽しみください。また、だいこんの漬物は郷土色が豊富です。保存食としての切り干しなどの加工品も、食生活の豊かさに欠かせない逸品です。
記事ID:016-001-20240925-007874