さつまいも(かんしょ)
健康野菜として人気者
日本には1597年、中国大陸から宮古島を経由し、長崎や薩摩から各地に伝播しました。青果用として生産量が多い「べにはるか」は、イモの形がきれいで甘味とねっとり感があり、定番の品種となっています。また、「ベニアズマ」も青果用としてポピュラーな品種でほくほくとした触感から根強い人気があります。近年はしっとり系の「シルクスイート」が焼き芋用などとして注目されています。東京都中央卸売市場には9月から入荷が増えますが、貯蔵技術の進歩により1年を通じて出回っています。主産地は、千葉・茨城・徳島県の3県で、東京都中央卸売市場の年間取扱量の約90%を占めています。健康に良い食品としての評価も高まっており、エネルギーのもとになる糖分や、体調を整えるビタミンやミネラル、繊維などがバランス良く含まれています。また、食物繊維の整腸作用で便秘を防ぐなどの効用もあります。選び方は、艶と張りがあって皮に傷の少ないものが良いでしょう。保存法は、低温と水気は禁物で、冷蔵庫には入れずに保管しましょう。料理方法は、煮たり焼いたり揚げたり蒸かしたりして、時間をかけて加熱すると、電子レンジで加熱するよりも甘みが出て、美味しく秋の味覚を楽しめます。(再加温の時は、電子レンジが便利ですね。)長期保存がきき家庭の常備野菜としても、最適なヘルシー食材です。
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