ヤリイカ
イカの代表格と言えばスルメイカですが、冬の時期は端境となり入荷が減少します。これに替わって、この時期に入荷が多くなるのがヤリイカです。 胴の長さが30~40cmで耳(ヒレ)の形が細長く槍のように見えるのが特徴です。北海道南部以南の各地で産卵のため沿岸に近寄ってくるところを定置網や釣りで漁獲します。身はやや薄いのですが、筋肉質でコリコリしており、味はスルメイカよりもコクがあります。食べ頃は初春といわれ、特に1月はお刺身でいただくのにおいしい時期です。胴の長さが20cmくらいのものがお刺身に向いています。このほか、2月には卵巣がおおきくなり「子持ちイカ」として丸ごとゆでたり、煮たりして食べるのがおいしいです。ヤリイカに限らずイカ類は水を通しすぎると筋肉が収縮して身がかたくなり、味を損ねると同時に調味料の吸収が悪くなりますので煮すぎには注意しましょう。
記事ID:016-001-20240925-007941